夏合宿レッスン覚え書き

diary|2017/08/06 posted.

個人的な覚え書きの意味を込めて。

前奏曲ハ短調/バリオス
楽器の構造上の問題でアルペジオにならない部分をどうするか。最善策はハイポジションなどで指を拡張し強引にでもアルペジオになる運指・ポジションを使うことだが、ローポジションでも途中からのセーハや、右手を用いた消音などで対応可能な部分も。

前奏曲第3番/ヴィラ=ロボス
前半部分のリズム・拍節の確認。
和音に向かう左手運指の移動と、右手のpで複数の音を弾くときのフォロースルーの方向のチェック。
同じことの繰り返しではどのような変化を付けると良いのか。聴き手の「慣れ」に対するには繰り返し時により大きな表現を用いたいところ。

オーバー・ザ・レインボー/武満編
和音の譜読みミスをチェック。ディミニッシュの連続と思いきや最後が違う箇所など。
ハーモニクスを右手人工的ハーモニクスで取る方法。
フレーズ間でなるべく切れることなく左手移動を行えるような運指の見直し。

大聖堂 第3楽章/バリオス
全ての音をしっかり出そうとし過ぎると、平面的なゴリゴリの印象になってしまう。必要な音はどの音なのか、控えめにする音はどれかを確認。
ロンド形式でいうところのC部、左手の運指やポジションにとらわれ過ぎて拍節を見失わないように。拍の頭を意図的に伸ばして弾いて意識付けをする練習法。

ソナタ・ロマンティカ 第2楽章/ポンセ
リズム・拍節の確認。裏拍・表拍の意識。
解決に向かう和音進行について。解決する主和音が強い音になり過ぎないこと。
楽譜の表記上の問題。重音で書かれている同音は、違う弦を使って無理に重音にする必要がある場合とそうでない場合とがあるので注意。

BWV1002 サラバンド〜ドゥーブル/バッハ
楽器の持つ音の持続性を考えてのテンポ設定について。音が伸びない分、ある程度はスピードが必要だが、あまり度が過ぎると軽い印象を与えてしまう危険性も。テンションの高い音については、強調する手段として強く弾く以外に少し長めに取る方法もある。
低音の処理について。進行している低音に統一感を。運指の都合で長さをマチマチにしないように。

カプリス第7番/レニアーニ
右手の高速パッセージに対する備え。空中からいきなり弦にアプローチせず、弦上にセットして準備する方法。
アルペジオの粒を揃える矯正法としてpimamをpimとamで分割して練習する方法。
左手オクターブ移動時に開放弦を利用した運指も有効。

告白のロマンサ/バリオス
ポジション移動の隙間をどう処理するか。弦上を滑るように移動する左手の運指やポルタメントの有効活用、低音開放弦を先に鳴らす方法など。
ダ・カーポ前など、属七の和音は次の主和音に向かいたい性質があるのでフレーズの切り方に注意。

脱力・左右のフォームについて
右手の弦に対する角度や爪の当て方について。原則として爪と指頭は同時に弦に触れることができるように、爪の長さや弦に当てる角度を考える。
左手親指の位置のチェック。重心を考える。可動範囲と指の付け根の意識。
指板に対してそれぞれの指が同じくらいの距離を保つ。これは指先だけではなく掌側の意識も必要。

夢(マズルカ)/タレガ
版の違いや好み、考え方の違いはあるが、版指定でのコンクールにおいてはその限られた条件の中でどう折り合いを付け、どう整合性のとれる解釈を探るかということが肝要。
冒頭の上行、歯切れよく元気に上るのならフェルマータ部分はそういったゴールになりたい訳だし、反対に頂点を上品に収めたいなら上行部もそういった上り方になるはず。前後の整合性を考える必要がある。
対になるフレーズへのアプローチについて。楽器の構造上の都合で違いが出てしまうのであれば、もういっそガラッと表現を変えるというのもひとつの手。反対に同じ表現をしたいのであれば、弦を揃えたりするなど構造上の問題点を踏まえた処理が必要になる。

ミクロ練習曲第19番/カルレバーロ
臨時記号盛り沢山の譜読みとリズム確認。メトロノームの1カウントを32分音符に合わせて練習してみる。
低音と高音で互い違いに変化していく部分での音の保持。

BWV846 プレリュード/バッハ
カンパネラ奏法を多く用いたアレンジの狙いを考える。音の重なりを意識し、不必要に隣の弦に触れて音の重なりを損なわないようにする。
同一弦上のために持続できないベース音は、スラーを用いて次の音にさり気なく自然な印象で移行するように意識する。
装飾音やバロック時代当時の演奏に対する考え方についての考察。好みは分かれる。

カプリチョ・アラべ/タレガ
冒頭部分でも拍節感は失わないように。雰囲気のみで弾いてしまわないこと。
全体を通して繰り返されるベースラインがこの曲の命なので、しっかり聴いて確認することが必要。メロディーや運指の都合で統一感が無くなってしまわないように。
調整が変化するきっかけとなる最初の音を大事に。
属七の和音から主和音に向かうときに、間で不必要にブレスを入れない。


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